読書感想文-夏休み課題のラスボス

読書感想文 子育て

「スラムに水は流れない」中学1年生の息子に選んだ課題図書のタイトル。読書感想文って何て厄介な存在。。国語がそれなりに得意だった自分の学生時代ですら、読書感想文は苦手だった。優等生気質だったからか、「この子ならいい文章書くよね」と期待されていると思っていたし、その期待を裏切っているだろうな、と思うことも辛かったから。とにかく、いつの時代も「読書感想文」という宿題は ゲームにおけるラスボス的存在だと常々思っている。

 正直中学生にもなった子供の夏休みの宿題に手を貸すこと自体、賛否両論だとは思う。我が家の場合は、夏休みが終わる直前になって宿題に追われるのは親子共々ストレス。手伝うのは半分 親である自分のため。これが子どもの自立を妨げているのかもしれないと思うと、子どもに対して申し訳ないような気分にはなるけれど。親失格ですみません。

 さて「スラムに水は流れない」 単純に感想文が書きやすそうじゃない?という理由で、親チョイス。市民図書で借りようとしたら、予約待ちが17組、、、夏休みが終わってから読んでも仕方ないのでamazon にてポチる。

 普段我が子が読む本といえば圧倒的に「漫画」「漫画のノベライズ小説」ばかり。こんな普通の?お話が読めるかな、と心配していたけれど、思ったよりすんなり読めた様子。とりあえず第一関門突破、喜ばしい。

 ここで、「はい、どうぞ。じゃぁ感想文書いていこうね」なんて言うと、確実にうちの子は鉛筆を持ったまま、白紙のノートと向かい合って、10分後には魂を抜かれることになる。なので、次の作業は付箋を渡して、心に残った個所にひたすらペタペタしていく。それができたら、今度はPCに向かって その付箋部分の感想やらなんやらを、箇条書きのようなカタチで簡単に書き出していく。この付箋から、書き出し作業にかかったのが、1-2時間というところ。

 さて、いよいよボス戦に向けての装備は整った!ということで、箇条書きをプリントアウト。感想の欠片たちを、まとめて文章にしていく。が、我が子の集中力はここまで。息子いわく「ラスボス、1日では無理ーーー」だそうで。

 中学生の読書感想文は原稿用紙4-5枚、1枚400字なので、1600字~2000字程度必要。今の時代、PC入力で下書きできるので、文字数カウントが圧倒的に楽。本当に便利!

 まずは前回の続きで、箇条書きの感想をまとめる → 順番(構成)を考え、きちんとした文章でWORDに入力。ただ、息子は1,2時間かけて800文字程度しか書けず、感想に肉付けするヒントを親が与えることに。肉付けも、親の感想や、親が感じてほしい内容になってしまわないように、子どもが素直に感じたであろうことを引き出すのに苦労しつつ、1800文字程度書けたところで3時間経過。。原稿用紙への清書は翌日することに。読書感想文に何日使うんだ。

 結局次の日の午前、また2時間程度つかって、WORDに入力した文章を手直ししたり、句読点、改行なども見直しながら清書してやっと完成。まさにラスボスーーー。

 というかこれ、基本殆どの子が親の手伝いなんてなしでやるんだろうなぁ、みんな偉いなぁ、すごいなぁ、と思うと同時に、手伝ってしまう自分は何をしているんだろう、子どものためになっていないよな?甘やかしすぎ?と反省。

 息子と話して、来年の読書感想文は全部自力で書こう、という目標を立てて、これから少しずつ感想文を書く練習をしていくことに決める。自分の感想、考えをまとめて言葉で伝える力、文章力、今の息子には全く足りていなくて、でもどれもこれからの人生で必要な力ばかり。一朝一夕で身につくものではないので、日々努力していくしかない。小学校の間は自由課題だったのもあって、読書感想文に挑戦してこなかった為、今になってこれじゃダメだという現実を突き付けられた感じ。本当ならひと夏かけてでも自分でやらせるべきなんだろうけど、他のことに手をつけられなくなってしまうのも恐ろしい。我が家では、比較的子どもが のび太君気質なのもあって普段から親がペースをつくってしまいがち。我慢強く、子どもが自ら動くのを待てるお母さんのお話を聞くと、本当に尊敬しかない。

 さて、読書感想文が仕上がったのが8月12日。本は比較的きれいな状態だったので、フリマサイトに出品。今からでも買いたい人はいるよね、と思っていたら、出品後1時間も待たずに落札。すごい、さすが夏休み、さすが課題図書。ちなみに半額以下の送料込み700円での出品。読書感想文の本を購入してフリマサイトで売りたい方は、課題図書を選んで夏休み前半に終わらせて出品することをお勧めします! 

 我が家は普段、電子書籍推奨派なので、5年生の頃からKINDLE KIDSを使用。でも感想文を書くとなると、実際に本があったほうがいい気がして、今回は書籍購入という形に。付箋を貼って、ページを何度もめくって、といった作業がやりやすかったかな。来年の読書感想文練習用に、また1冊、今度はボロボロになるまで読むことを想定して、1冊購入してもいいかなぁ。

 最後に。「スラムに水は流れない」は読みやすく、読書感想文が比較的書きやすい。水の大切さ、カースト制度といった身分差別など、子どもにとって新しい気づきと学びにつながり、さらに友達や家族の大切さを感じながらスラムに生きる主人公の逞しさを感じられる素敵な一冊。主人公のミンニが12歳の女の子ということもあって、日本の中学生の子どもたちが、自分たちの生活や経験と比べやすく、驚きや発見が沢山あるはずなので、まさに読書感想文課題図書には、ぴったりの本でした。

 

コメント

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